生活を守る「金銭の溜め」「人間関係の溜め」「精神の溜め」とは


2009年の派遣村の時に有名になった湯浅誠さんは、生活困窮に陥った人は生活を守るための“溜め”が無くなった、そして元々薄かった人たちだと語っている。
溜めとは、自分が困難に陥った時にセーフティネットになったり、また普段から生きる活力の源泉となってりするものである。

その溜めとして湯浅誠さんは具体的に3つをあげている。
生活を守る“3つの溜め”について考えていきたい。

 

1.金銭の溜め
これは言うまでもないだろう。生活を安定して続けていくためには金銭の溜めが必要だ。

普段からフロー(収入・支出)とストック(貯金など)を意識する必要がある。
収入より支出が多くなり、貯金が目減りする生活は赤信号だ。緊急で収入を上げる・支出を減らすなどの生活改善をしなければいけない。
最低でもトントン、生活を継続して安定的に営むには貯金が増えていく状態にしていかなければならない。

金銭の溜めがあれば、失業をしてもすぐに生活に困ることはない。余裕を持って求職活動ができる。

 

2.人間関係の溜め
家族・親族・友人また同僚といった人間関係の溜めも生活・仕事を円滑に行うために必要だ。

家族・親族・友人がいることによって、
いざという時助けてくれたり、普段から相談にのってくれたりとする。
生活困窮に陥る人は、家族との人間関係が悪い人が多いように思う。
(様々な家庭事情があるので、本人が悪いとはもちろん一概にいえない。)

また仕事という面では、同僚との人間関係も大切だ。
日雇い派遣などを経験するとわかるが、全く知らない人同士で仕事をするのは結構難しい部分がある。お互いにどこまで信用して仕事を任せられる人なのかわからないし、何か困ったときに誰に聞くのが一番適切なのかわからないし非常にストレスがたまる。
普段から職場で、自分が他人から信用されるようにするともに、いろいろな人に相談・助けを求められる人間関係を構築するのが大切だと実感する。

 

3.精神の溜め
前向きに意欲的に生きていくには、自信や自尊心といった精神の溜めが必要だ。
普段からの心の余裕とともに健康も大切です。

 

湯浅誠さんは、これらの溜めが総合的に無くなった時に人は生活困窮に陥ると語っている。
逆に、普段から「金銭の溜め」「人間関係の溜め」「精神の溜め」を意識して生活すれば生活困窮に陥る可能性を大きく減らせるだろう。

参考:
【サイト】広がる若者世代の貧困 「一回転ぶとドン底まで行く」 NPOもやい事務局長・湯浅誠氏インタビュー(上)
【書 籍】反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書) | 湯浅 誠


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